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ナナコ、小学3年生。


9歳になるお誕生日の前日。

はじめてピアノの発表会がありました。


今のピアノ教室に通い始めて1年半。

この教室自体がまだ3年目で、教室としてもはじめての発表会でした。

小さな教室なので、こじんまりとした住宅街にひっそりとたたずむ小さなホール。

ちゃんとグランドピアノもあって、照明もきちんとしていて素敵なところでした。


テオドール・エステンの「人形の夢と目覚め」(ソロ)

エリック・サティの「ジュ・トゥ・ヴ」(連弾)


練習が嫌いで譜読みも嫌いなナナコは、家でもさっぱりでした。

4月の時点では、先生から出された宿題の「タランテラ」がなかなかうまく弾けず、

楽譜にぐちゃぐちゃに落書きをし、

先生からこれではレッスンにならないとある日のレッスンではピアノを弾かせてもらえず、

ピアノを弾くものにとって楽譜がどんなに大切なものであるか諭されました。

発表会近くなっても、たいして弾けないのにも関わらず、いい加減にしか練習をしないナナコに、

私は言いました。


「発表会まであと2週間。この2週間だけでいい。3か月分の練習をこの2週間でやりなさい。」


私から見るとそれでもたいした練習量ではなかったのですが、ナナコにとっては2週間、今までよりは頑張ったようです。


当日、慎重に、ゆっくりと演奏しました。

いつものいい加減な速弾き演奏ではなく、遅すぎやしないかい?と思うほど、慎重に演奏をしました。

たいして間違いもなく、うまく弾くことができました。

他の子どもたちはナナコよりも小さな子が多く、お友達が来ていたりしたので発表後にみんなお友達から花束をもらっていました。

一人で参加したナナコは誰からも花束はもらえなかったけど、失敗もなくよく頑張りました。


そして、今。

発表会がナナコに何かを与えたのは確かなようです。


きちんと楽譜を読む努力をするようになりました。

うまく弾けなくても、諦めずに何回も弾く努力をするようになりました。

ピアノに向き合う姿勢が確かに変わりました。


頑張れ!ナナコ。


ちなみに、エリック・サティの「ジュ・トゥ・ヴ」は、私が気に入ってしまい(有名ですからね)、

楽譜を買って私もこっそり弾いています。連弾じゃありませんよ。ソロで。



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いつこの日が来るのだろうと、ずっとずっと願っていました。


2018年10月17日。リョウ、6歳0か月。年長。


やっとオムツが取れました。

長かった・・・。

非常に、長かった・・・。


おしっこはとっくにトイレで立っても座ってもできるのに、

いつまでたってもウンチができなかった。

ウンチをしたくなると、我慢に我慢を重ね、ようやく促されてする気になっての

決してトイレで座ってしようとしない。

こそこそとオムツに履き替えて鍵かけてトイレにこもる。

用を足した後、オムツの始末は自力でできないので私を呼ぶ。


もう何年続いただろう。

ナナコは2歳になってすぐにオムツが外れたし、ウンチにいたっては1歳でできたので

一体どうなっているんだ!?と不思議でならなかった。


小学校になってもオムツの人はいない、なんてよく言うけど、

リョウは絶対に小学生でもオムツコースだな、と思っていた。

大きくなればなるほど、リョウ自身にもプライドが芽生えて、頑なにトイレで用を足すことを拒んだ。


足の踏み台を作っても、

穴を開けたオムツを履かせようとしても、

水が跳ねるのが嫌なのかと便器の中の水を全部掻きだしても、

オモチャで釣っても、

ネットや口コミにあることは全部試したが駄目だった。


この日。

保育園の行事で早くに帰宅した。

ナナコは夫と一緒にピアノのレッスンに出かけて私とリョウの二人きりになった。

3日我慢しているリョウは、ウンチをしたいと身振りで意思表示をした。

オムツを取りに行きかけたリョウに、

オムツを履かないでやってごらん、と諭したが、いつものとおり拒否した。

さんざんなだめすかしたが駄目だった。

いつものとおりだ。

だんだん私はイライラしてきた。

もう来年は1年生なのに。

「リョウ、出なくてもいいから10秒だけトイレに座ってみて」

と言った。

ようやくしぶしぶと、座るだけだよといってトイレに座った。

でも出ない。出さない。

10秒を30秒に延長したらリョウからブーイングが出た。

それでも30秒座ってもらった。

その間にオムツを全部隠した。

私は険しい顔で、オムツはもう渡さない。

トイレでしろと言い放った。

便器に座るのが嫌なら、トイレのスペースのどこでやっても良い。

床でしても良い。

オムツだけは渡さない、と言ってそれ以外のリョウの泣き言をすべて無視した。

「ママの嘘つき!」


粘ること2時間。

リョウは仕方なく、トイレの鍵をかけた。

「ママ、終わっても何も言わないで。パパにもナナちゃんにも。終わったら拭いてくれる?」

「わかった。拭いてあげる。そこだけは嘘つかない。」

・・・

そして、ようやくリョウに呼ばれてトイレの戸が開くと、ちゃんと便器に用を足していたのです!

でも、私がトイレに入るなり、リョウは私の口をおさえて

「何も言わないで!!」

と言った。


たぶん、リョウもいつまでもオムツではいけないとわかっていた。

でも、「できたじゃない!偉い!」なんてほめられるのが嫌だったんだ。


私は何も言わずにおしりを拭いてあげた。

夫にもナナコにも、決してトイレの話題をしてはならぬ。

私がよいというまで家に入ってのならぬとメールした。


そして翌日から、1日に1回。

自分でトイレに行けるようになりました。

よく聞くように、時期がきたら自分でトイレに行くようになる、なんてことはリョウに限って

ありませんでした。

多分、強制的にトイレでさせない限り、小学生になってもオムツだったと思う。


これで旅行にも行ける。

おじいちゃん、おばあちゃんの家に行って、まだオムツなの!?なんて言われることもない。

良かった!

私にとって、貴重な記念日です!



いきなり重いタイトルですみません。


虐待について語る前に、昨日と今日の些細な1日についてお話しさせてください。


最近、仕事が忙しいのです。

昨日までに終わらせなければいけない仕事が、今日になっても終わらなかった。

あと、30分あれば終わったと思う。

金曜日に終わらないと、週をまたがってしまうのでどうしても終わらせたかったのに、保育園に迎えに行かなければならないぎりぎりの時間まで粘っても、時間が足りなかった。

あと30分が捻出できなかった。

くやしい。


大急ぎで会社を出て、大急ぎで保育園に向かった。

保育園のとの約束の時間にあと30秒。

保育園の駐車場に車を大急ぎで止められれば間に合った。

そのはずだったのに、園児とその母親が駐車場でのんびりお話をしていた。

「どけ」とは言えない。

無理やり車を突っ込むわけにもいかない。

辛抱強く、その親子が立ち去るのを待った。

お迎えには5秒、間に合わなかった。

延長料金だ。


ナナコとリョウを連れて帰宅した。

帰宅するなり、子供たちは学童でもらったおやつを食べ始めた。

おやつのごみの捨て方について、ナナコともめた。

たいした話じゃない。

ちゃんと、ゴミ箱に捨ててね、とお願いし、捨てたごみがゴミ箱に入らなかったので、きちんと拾って捨ててね、と言ったことから大荒れに荒れた。

夕食がナナコにとって苦手なアジの開きとひじきと見て取ると、これとばかりに猛烈に怒りを爆発させ、「もうご飯はいらない。捨ててしまえ」と言い放った。

器の小さい私は、その言葉を受け止めきれず、思わずナナコを突き飛ばした。

ナナコはすごい目つきでにらみつけて部屋に閉じこもった。


リョウが言った。

「ママ。ママも悪かったよ。保育園でも"人を押さない"って言われるよ。押すんじゃなくて、口で言うんだよ」

私はしょんぼりとご飯を食べた。

その夜は近所の工場のお祭りで、夜8時に花火があがることになっていた。

気持ちを切り替えて、リョウに花火を見に行こう、工場には見に行けないけど、近くの公園からちょっとは見れると思うから。

そして、部屋に閉じこもり、一人悠々とエアコンのきいた部屋で過ごしているナナコに、花火見に行こうと誘った。

花火は10分程度しか見れなかったけど、険悪だったムードはおさまった。


この10分の間に、前日に再配達の依頼を出してあった郵便物の不在通知が届いていた。

不在通知にはこう書いてあった。

「インターホンを鳴らしたのですが、出ませんでした。5分待ちましたが出なかったので持ち帰ります」

配達人の怒りと途方に暮れた様子が頭に浮かんだ。

ごめんなさい。

まったく何もかも、歯車がずれている。


翌日、土曜日。

朝からリョウの機嫌が悪い。

リョウはとても良い子なのだけど、機嫌が悪いとやくざのようになんにでも難くせをつける。

1歳のときのようにどこでもひっくり返って泣くことはなくなったけど、感情を抑えるのは相変わらず苦手なのだ。

こんなとき、最初は優しく相手をし、なだめ、話を聞いたりするのだが、何を言ってもダメなときはダメなので、だんだん相手をするのが嫌になってくる。

何を言っても「だ・か・ら!!あああぁぁ!!!!!」と意味不明なことを言って喚き散らして怒ってる。

このときもシャボン玉をめぐってひどく荒れた。

ここで器の小さい私は、もう嫌になって、「じゃぁ、もういいよ!好きにしなよ」と言った。

リョウの騒ぎを聞きつけて、わざわざ家から出てきて様子を見ていた隣のHさん。

「奥さん、奥さん、ちょっとね。相手はまだ小さい子なんだからね。突き放すんじゃなくて、優しく相手をしてあげないとだめじゃない」

そういわれても、頭ではわかっていても、今の私には無理。

「そうですね」

一言だけ言ってぷいっと家に入った。

どう思われてるんだろうな。


何か惨めだった。

何もかもうまくいかない。

そして、私一人悪者になってる。

仕事もうまくいかない。

子育てもうまくかない。

自分でもわかってるけど、私、母親失格なんだ。

家から出ると、また隣のHさんに声をかけられそうで、引きこもりになりそうだ。


------

ここまで、かいつまんでお話ししました。

詳細を省いたので、伝わりにくいこと、私と子どものそれぞれの感情や、Hさんがどういう人かについてまったくわからないと思います。

でもね、これがニュースで聞くような、虐待の親の描写です。

私たち、虐待の話を聞くと、

何それ。子供にそんなことするなんて信じられない。

大人なのに我慢できないなんて。

子どもが子どもを産んだんだ。


そうです。

一つ一つ、たぶん他人が聞くとたいした話じゃないんです。

仕事が終わらないのは、あんたのせいじゃん。

ごみをちゃんと捨てなかったからって突き飛ばす?

子どもがかわいそう。


そうですよね。


でも、私、先ほど書いたようなことがあっただけで、一人で泣きました。

Hさんに言われて、家に入って、まだ隣で意味不明なことで怒り続けるリョウの側でぽろぽろ涙が出ました。

なに?なに?

私、どうしたらいいの。

分かってるよ。いつも笑顔で、優しく接すれば、みんなが幸せ。

でも、今の私にはできない。

なぜだかわからないけど。


Hさんがもし、児童相談所の人なら、もっと心を閉ざしていたでしょう。

お子さんに会わせてください、と言われたら、やましいことは何もないけど断ってしまうかも。

ほっといてください、と言いたくなる。


虐待する親って、もう自分で自分がいっぱいっぱいなんです。

他人が聞けばたいしたことなかったり、なんで?って思うようなことかもしれないけど、それって虐待に限らずそんなもんでしょ?

夫婦喧嘩だったり、嫁姑問題だったり、どんなことでも。


本当に子どもを親の虐待から守りたいのなら、どうか、親をすくってあげてください。

ばかばかしいと思うことでも、あんたダメじゃん?と思うことでも、まず親の話を聞いてあげてください。

子どもではなく、親に寄り添ってあげてください。

虐待はもちろんよくないことだけど、それは「結果」であって「原因」じゃないんです。

育てにくい子だったのかもしれない。

どうしても受け入れられない言動があったのかもしれない。

親自身に心の病があったのかもしれない。


「子供がかわいそうでしょ」の前に「大変だね」の一言があるだけで救われます。



ナナコ3年生、リョウ5歳(年長)。

早いもので、リョウが生まれてもう5年も経つのか。
ナナコが3年生になろうとは。

2年生の時は、クラスや先生があまり好きではなかったようだが、3年生になってクラス替えをして、担任の先生も変わったら毎日学校が楽しいのだとか。

先日、授業参観ではじめてその先生にお会いした。
おそらく50代の女性の先生なのだけど、おもしろいししっかりしている。
子どもたちも頼りにしているのだろうが、何よりも、お母さんたちの味方みたいな先生なのだ。

先生の話はまた別の機会にするとして、その先生は子どもたちの話をよく聞いてくれて、「自然がいっぱいの教室にしたい!」という要望に応えて、教室で飼いたい生き物がいたらなんでも持ってきて良いのだとか。(といっても犬やネコはダメなのだろうが)
授業参観で教室に入ったら、噂どおり、水槽がいくつもロッカーに並んでいる。
蛙、団子虫、カナヘビ、とかげ、カブトムシの幼虫などがいるらしい。

私も何か持っていく!と生き物が大好きなナナコは、早速、日曜日に裏山からオタマジャクシとどじょうと沢蟹をとってきた。
もともと、メダカ飼いたーい、金魚飼いたーい、ザリガニ飼いたーい、と言っていたナナコに、そんなもの、誰が世話するの!?ダメ!!と言っていたのだが、学校に持っていくならいっか、と思っていた。
ところが、水槽に入っているこれらの生き物たちを見ていると、だんだん愛着が沸いてきてしまった。
どじょうの食べ物や沢蟹の飼い方、水の管理などネットで調べるうちに不安になってきた。
1週間も持たずに死んじゃうんじゃない??

沢蟹もどじょうもわりとなんでも食べるとのことなので、ご飯粒をあげると、沢蟹は両方のハサミで器用にご飯粒を1つずつ持ち、上手に口に運ぶ。

なんてラブリーなの~!

翌日、早起きをして川まで水を汲みに行った。
水道水だとカルキを抜く作業をしなければならないからだ。
朝、いつまでもぐずぐず寝ているナナコに、早く起きて、学校に行く前に綺麗な水にしてから水槽を持っていきなさい!
どうせ水を替えたりしないんでしょ!と水を替えさせた。

ナナコは水槽を持って学校に行った。
Oh、沢蟹!
次に会えるのはいつなの~。
ナナコ~。
水が汚れたら、カニが泡吹いたらすぐに持って帰るんだよ!

そんな寂しい朝の沢蟹とのお別れから10時間後。

無事に今日は沢蟹が戻ってきました。
なんでも、クラスのお友だちが、水槽に砂を入れたのだとか。
砂なら良いのでは?と思ったが、水をきれいに!と口酸っぱく言った私の言葉どおり、砂で汚れたから持って帰ってきたのだとか。

砂より、その餌として入れたと思われるパンのかけらが沈んでることの方が問題なんじゃない??

きれいにしてまた、明日学校に持っていくんだってさ。
楽しそうで羨ましいですな。

夕食まであと30分。

この宿には、洞窟風呂があった。
混浴だが、夕方から20:00までは女性専用の時間になる。

行くぞ、洞窟風呂へ。
「えーー」というナナコに、今いかずしていつ行くのだ。今しかない。今、行かねばならぬ、と言うと「はいいぃぃ」としぶしぶ着いてきた。
暗くて寒くておどろおどろしいイメージだったが、着いてみるとそうでもなかった。
明るいし、洞窟と言うほどの深さもなく、湯加減もちょうど良い。
下から沸き立つお湯でぷくぷくと水面に泡が出来ている。
うん、いいね。広いし。

夕食まであと20分。

さぁ次行くぞ。

今度こそ本当に大浴場で身体を洗って温まるのだ。ゆっくり遊んでいる暇はなーい!
いつもは何かとのろいナナコを連れて、大浴場へ。

部屋に戻ったのは夕食5分前だった。

私はこの旅館で、チェックアウトまでに3回ほどお風呂に入った。
満月が伴い、本当に良いお風呂だった。
食事もお腹一杯で、インフルエンザ明けの私にはかなりきつい。
こういうときは、バイキングの方が、食べられる量の食事だけ取ってくれば良いのでいいかもね。

とにかく、ひなびた宿ではありますが、満喫させていただきました。
プロフィール

kuromamma

Author:kuromamma
38歳で初期流産。
40歳で妊娠&女の子出産。
不妊治療の末、43歳でやっと男の子を授かりました。

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