自分を好きになるために

ナナコを通して、新しい自分を発見できるといいな。

意外な一面。

ナナコ7歳、リョウ4歳。

知識も出来ることも、ナナコの方が多い。
当たり前だ。
保育園児のリョウは、感情に支配されやすく、気持ちの切り替えも苦手だ。
挨拶だって慣れた人にしかできないし、自分から「ありがとう」も「ごめんなさい」もなかなか言えない。

そんなリョウが、実は意外と大人だった。

先日、夕方、保育園と学童に迎えに行き、帰宅すると間もなく、二人はテレビのチャンネル争いを始めた。
日常茶飯事の出来事だ。

しかしこの時、怒ったリョウはナナコを帽子で思い切り「バシーン」と叩いた。
ナナコは怒りと痛いのとショックで泣き出した。
私はリョウを叱りつけたが、珍しくリョウは口を一文字にしたままで、泣かなかった。
ナナコを慰め、テレビを見てもいいよ、と言うとナナコは見たがっていた番組にしたが、リョウがテレビのリモコンを奪い取り、リョウの好きなチャンネルに変えた。
私が、もうそんなことになるのだったら、テレビを見てはいけないと、リモコンを二人から取り上げた。
ナナコは泣きながら、ピアノの練習を始めたが、怒りで気が高ぶっているせいもあって、ピアノが上手に弾けない。
そのため、さらに怒りの感情が制御できなくなり、泣きながらピアノの椅子を持ち上げ床に投げつけた。
椅子はすごく大きな音をたてて倒れた。

今度は私はナナコを叱りつけた。

私は夕飯の支度の途中だったが、二人の様子に腹をたて、
「そんなことしてるのなら、もうご飯作らない!もう、ママは二人の面倒みない!二人で好きなように暮らしなさい!」
と、私まで大人げなく暴言をはき、2階の一室にこもった。
私もイライラしていた。
誰もこの状態を収拾出来なかった。

ところが、私が2階の部屋にこもって洗濯物を畳んでいると、ぼそぼそとリョウの声が聞こえてきた。

「ナナちゃん、ごめんね。」

リョウは言った。
決して自分から謝ることなんか今までなかったのに。
リョウはナナコに何かぼそぼそしゃべっていた。
ナナコを慰めているようであった。

「ママ、酷いよね。」
「パパが帰ってくるから大丈夫だよね。」

そんなこと言いながら黙りこんだままのナナコを一生懸命慰めていた。
やがて二人は2階の子供部屋に来た。
ナナコも時折、何かしゃべっているようだが、大体はリョウがナナコのために何かを話しかけていた。

時間が経つにつれてちょっと心配になってきた。
パパの帰りが遅いからと、夜だというのに外にパパを探しになんか行かないだろうな?

それで、私も気持ちを落ち着かせて子供部屋をそっとのぞいた。
ナナコは半べそかきながら机でお絵かきをし、リョウはおもちゃ箱から竹とんぼを出して遊んでいた。

私の姿を見ると、リョウは、洗濯物はもう終わったの?と聞き、ナナコは、どこに行っていたの?と聞いた。
ナナコは私が本当にどこかに行ってしまったと思っていて、リョウは私が一室に篭っていることを知っていた。

リョウは私に言った。

「リョウ、ナナちゃんに謝ったよ。
それから、ピアノの椅子も二人でちゃんと元に戻したよ。」

リョウ、偉いね、と私はリョウを抱きしめた。
すると、すかさずリョウは言った。

「ママ、ピアノの椅子はナナちゃんも一緒に片付けたんだよ。」

リョウがナナコを気にかけて言った。
ナナコがリョウに庇われている。

ナナちゃん、偉いね、とナナコをぎゅっと抱き締めると、ようやくナナコに笑顔が戻ってきた。

いつも怒られると、真っ先に泣いて、ママ、怒らないで!と半狂乱になって暴れるリョウ。

この日のリョウは別人のように大人だった。
リョウ、いつの間にそんなに大人になったの。

これから先も、ナナコをよろしく頼みます。
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  1. 2017/04/15(土) 23:14:22|
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