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いきなり重いタイトルですみません。


虐待について語る前に、昨日と今日の些細な1日についてお話しさせてください。


最近、仕事が忙しいのです。

昨日までに終わらせなければいけない仕事が、今日になっても終わらなかった。

あと、30分あれば終わったと思う。

金曜日に終わらないと、週をまたがってしまうのでどうしても終わらせたかったのに、保育園に迎えに行かなければならないぎりぎりの時間まで粘っても、時間が足りなかった。

あと30分が捻出できなかった。

くやしい。


大急ぎで会社を出て、大急ぎで保育園に向かった。

保育園のとの約束の時間にあと30秒。

保育園の駐車場に車を大急ぎで止められれば間に合った。

そのはずだったのに、園児とその母親が駐車場でのんびりお話をしていた。

「どけ」とは言えない。

無理やり車を突っ込むわけにもいかない。

辛抱強く、その親子が立ち去るのを待った。

お迎えには5秒、間に合わなかった。

延長料金だ。


ナナコとリョウを連れて帰宅した。

帰宅するなり、子供たちは学童でもらったおやつを食べ始めた。

おやつのごみの捨て方について、ナナコともめた。

たいした話じゃない。

ちゃんと、ゴミ箱に捨ててね、とお願いし、捨てたごみがゴミ箱に入らなかったので、きちんと拾って捨ててね、と言ったことから大荒れに荒れた。

夕食がナナコにとって苦手なアジの開きとひじきと見て取ると、これとばかりに猛烈に怒りを爆発させ、「もうご飯はいらない。捨ててしまえ」と言い放った。

器の小さい私は、その言葉を受け止めきれず、思わずナナコを突き飛ばした。

ナナコはすごい目つきでにらみつけて部屋に閉じこもった。


リョウが言った。

「ママ。ママも悪かったよ。保育園でも"人を押さない"って言われるよ。押すんじゃなくて、口で言うんだよ」

私はしょんぼりとご飯を食べた。

その夜は近所の工場のお祭りで、夜8時に花火があがることになっていた。

気持ちを切り替えて、リョウに花火を見に行こう、工場には見に行けないけど、近くの公園からちょっとは見れると思うから。

そして、部屋に閉じこもり、一人悠々とエアコンのきいた部屋で過ごしているナナコに、花火見に行こうと誘った。

花火は10分程度しか見れなかったけど、険悪だったムードはおさまった。


この10分の間に、前日に再配達の依頼を出してあった郵便物の不在通知が届いていた。

不在通知にはこう書いてあった。

「インターホンを鳴らしたのですが、出ませんでした。5分待ちましたが出なかったので持ち帰ります」

配達人の怒りと途方に暮れた様子が頭に浮かんだ。

ごめんなさい。

まったく何もかも、歯車がずれている。


翌日、土曜日。

朝からリョウの機嫌が悪い。

リョウはとても良い子なのだけど、機嫌が悪いとやくざのようになんにでも難くせをつける。

1歳のときのようにどこでもひっくり返って泣くことはなくなったけど、感情を抑えるのは相変わらず苦手なのだ。

こんなとき、最初は優しく相手をし、なだめ、話を聞いたりするのだが、何を言ってもダメなときはダメなので、だんだん相手をするのが嫌になってくる。

何を言っても「だ・か・ら!!あああぁぁ!!!!!」と意味不明なことを言って喚き散らして怒ってる。

このときもシャボン玉をめぐってひどく荒れた。

ここで器の小さい私は、もう嫌になって、「じゃぁ、もういいよ!好きにしなよ」と言った。

リョウの騒ぎを聞きつけて、わざわざ家から出てきて様子を見ていた隣のHさん。

「奥さん、奥さん、ちょっとね。相手はまだ小さい子なんだからね。突き放すんじゃなくて、優しく相手をしてあげないとだめじゃない」

そういわれても、頭ではわかっていても、今の私には無理。

「そうですね」

一言だけ言ってぷいっと家に入った。

どう思われてるんだろうな。


何か惨めだった。

何もかもうまくいかない。

そして、私一人悪者になってる。

仕事もうまくいかない。

子育てもうまくかない。

自分でもわかってるけど、私、母親失格なんだ。

家から出ると、また隣のHさんに声をかけられそうで、引きこもりになりそうだ。


------

ここまで、かいつまんでお話ししました。

詳細を省いたので、伝わりにくいこと、私と子どものそれぞれの感情や、Hさんがどういう人かについてまったくわからないと思います。

でもね、これがニュースで聞くような、虐待の親の描写です。

私たち、虐待の話を聞くと、

何それ。子供にそんなことするなんて信じられない。

大人なのに我慢できないなんて。

子どもが子どもを産んだんだ。


そうです。

一つ一つ、たぶん他人が聞くとたいした話じゃないんです。

仕事が終わらないのは、あんたのせいじゃん。

ごみをちゃんと捨てなかったからって突き飛ばす?

子どもがかわいそう。


そうですよね。


でも、私、先ほど書いたようなことがあっただけで、一人で泣きました。

Hさんに言われて、家に入って、まだ隣で意味不明なことで怒り続けるリョウの側でぽろぽろ涙が出ました。

なに?なに?

私、どうしたらいいの。

分かってるよ。いつも笑顔で、優しく接すれば、みんなが幸せ。

でも、今の私にはできない。

なぜだかわからないけど。


Hさんがもし、児童相談所の人なら、もっと心を閉ざしていたでしょう。

お子さんに会わせてください、と言われたら、やましいことは何もないけど断ってしまうかも。

ほっといてください、と言いたくなる。


虐待する親って、もう自分で自分がいっぱいっぱいなんです。

他人が聞けばたいしたことなかったり、なんで?って思うようなことかもしれないけど、それって虐待に限らずそんなもんでしょ?

夫婦喧嘩だったり、嫁姑問題だったり、どんなことでも。


本当に子どもを親の虐待から守りたいのなら、どうか、親をすくってあげてください。

ばかばかしいと思うことでも、あんたダメじゃん?と思うことでも、まず親の話を聞いてあげてください。

子どもではなく、親に寄り添ってあげてください。

虐待はもちろんよくないことだけど、それは「結果」であって「原因」じゃないんです。

育てにくい子だったのかもしれない。

どうしても受け入れられない言動があったのかもしれない。

親自身に心の病があったのかもしれない。


「子供がかわいそうでしょ」の前に「大変だね」の一言があるだけで救われます。


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Author:kuromamma
38歳で初期流産。
40歳で妊娠&女の子出産。
不妊治療の末、43歳でやっと男の子を授かりました。

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